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文学フリマ論争
「文学フリマのプロ」論争が私のTLに流れてくる。どうやら文学フリマで商業出版本を売ることや、プロの作家が出展していることをよく思わない人がいるらしい。 どうしてそれがいけないのか。文学フリマの公式サイトには「 出店者が「自分が〈文学〉と信じるもの」を自らの手で販売します」 と書いてあるではないか。 公式サイトでは文学フリマについて 「既成の文壇や文芸誌の枠にとらわれず〈文学〉を発表でき、作り手や読者が直接コミュニケートできる「場」を提供するため、プロ・アマなどの垣根も取り払って、すべての人が〈文学〉の担い手となれるイベントとして構想されました。」 と説明している。 (「 」内https:// bunfree.net/about/より引用) サイトの説明を読めば読むほど文学フリマにプロが参加することの何が悪いのかがわからなくなる。「アマチュアが不利だから」といったことを書いている人を見たけど、そもそも文フリは来場者が自分の目で選んで、各々が面白いと思うものを買う場なのだから、有利も不利もないのでは? 「プロは参加するな」の人の主張を読んでいると「本
21 分前


「男の責任」って?
ここ数日、私のXのタイムラインには「コンドームを付けずに膣の入口にくっつけてきた彼氏」の話題が流れてきている。 これに対して「ちょっとふざけてるだけじゃん」と養護する男性のコメントもあって、そういうものを見ていると、やはりこの国は、女にとって地獄なのだなと思う。 ポルノコンテンツでは「中出し」「孕ませ」というワードが気軽に使われているが、そもそも性行為は一人の人間をこの世に生み出すための行為だということを忘れてはいまいか。 今の時代、結婚するまで性交しないという男女は少ない。 早ければ10代前半、大抵は10代後半で初めての性交を経験するものと認識しているのだが「妊娠したら」ということを男性側が軽く考えすぎている。 自分のことを振り返っても「子どもができたら…」という話をすれば「責任取って結婚する」という答えが返ってくるのが常だった。 ドラマやマンガの中でも「責任取って結婚する」というセリフはよく見かけたし「デキ婚」というワードは今や「おめでた婚」と言い換えられ、ブライダル撮影の現場では新婦が妊娠していることも珍しくはなくなった。...
4 日前


月日は流れ 私は残る
マキエマキとして作品を世に出し始めた頃にお世話になった人が、今年のうちに二人も亡くなられてしまった。 そのうちの一人は、私が初めて「個展」というものをやってみたバーの店主、もう一人はマキエマキとして初めて出版社から出した作品集「マキエマキ」を出してくれた出版社の担当編集であるSさんである。 Sさんは、私の個展には毎回必ず顔を出してくれて、作品を買っていただいたこともあった。 まだ六本木のビリオンで個展をやっていた頃は一緒に在廊もしてくれた。 ビリオンの入口に設けた寒い受付の椅子でコートを着込んで、ひざ掛けを巻いて、少し背中を丸めて座っていた姿が忘れられない。 そのころからご体調がすぐれないという話は聞いていた。 とはいえ、60歳を過ぎれば誰しも軽い体調不良がついて回るもので、あまり気にも止めずにいた。 しかし、ここ2年くらいは、かなり心配になってしまうほどむくみが見られることがあったり、ギャラリーに来ていただいたときも長い時間経っているのがおつらそうで、椅子をおすすめしたりしていた。 そして今年に入ってからは3月の初監督作の上映会にも、5月の個展
11月15日


エロのリスク
エロを仕事にすることはハイリスクなことである。 特に、女性が肌の露出を多くして人前に出ると社会生活に支障がでる。 自分のことを言えば、30年近く続けてきた仕事がほぼぜんぶなくなったし、個展に入場料を設ける以前は、性的な目線や言葉を投げてくる人が絶えなかったし、撮影許可をお願いすれば、断られるか、もしくは撮影自体は構わないがネットや書籍には使わないでくれと言われてしまう。 拙著やインタビューではさんざん制作意図について書いているし、ネット上でもどういう意図で制作しているかは書いているのに、肌の露出の多い写真をたくさん上げているとこういうことになってしまうのだ。 もっとも、出版業界で30年以上仕事をしてきているので、そういうリスクは100も承知している。 仕事がなくなったことは痛かったが、クライアントワークを続けながらも、もうそろそろこんな感じで仕事を続けていくのは嫌だなと思っていたし、肌の露出が多い写真を商業施設で撮影することで、施設側にどんなリスクが発生するかも理解しているから、断られることも想定内だ。 まったく世の中というものは、つくづく異質な
11月9日


女性の自己決定権
今週頭に知人の個展を見に行った。 展示の内容をざっくばらんに俗っぽい言い方でまとめると 「5人のセフレとハメ撮りした人妻のセルフプロデュース写真展」 これだけを見ると良識的な人は眉を潜めるだろう。なんという下品で破廉恥なことを、と言うだろう。 しかしこれが感動的であった。 自分の制作のヌルさを叱咤されているようであった。 彼女は「オープンマリッジ」を公言している。 「オープンマリッジ」とは配偶者以外の相手との恋愛や性的関係をお互いに認め合うという結婚形態である。 これ、男性からすると、自分はやりたいけど自分の奥さんがそれをやるのはケシカランと思う人が多いのではないだろうか。 何年か前、ポリアモリーを自称する男性のトークイベントに行ったら、奥さんにも別のパートナーがいたら?と聞かれたその男性が「妻のパートナーは自分が探したい」と答えていて「それ、ポリアモリーちゃうやんけ」と脳内でツッコんだ。 その方は普段から性の自由に関する発信をしている方なので、女性の性に関しても先進的な考えを持っているのだろうと期待していたのだが、所詮は妻の自己決定権は否定して
11月2日


妻を殺す男
Xのタイムラインに「パートナーを殺す男」の話題が流れている。 それらの投稿を読んでいるうちに、そういえば私が昔関わった男でもこういうヤツがいたなと古い記憶が蘇ってきた。 その人に会ったのは20歳くらいの頃だったので、もう40年近くも前のことになる。 とある製薬会社の開発部に勤めている男性と交際していた友人がいた。 当時の製薬会社の開発部門と言えば、接待費使い放題。二人分では接待費として落としづらいので、その友人から誘われて、個人のお金ではぜったいに行かないような高級店での飲食や、赤坂のコルドンブルー、時には銀座のクラブなど、夢のような世界のお相伴に預かることがあった。 こちらが女性2名となるので、あちらも毎回男性の部下を連れており、私は友人の彼氏の部下と、したくもない会話を強いられることになるのだが、一部上場企業の花形部署の男性は皆スマートで、夜職でもない地味女にガツガツと迫ってくることもなく、まあまあ楽しく過ごせてはいた。 そんな「友人のカレシの部下」の一人が、私の連絡先を聞きたがっているとその友人から言われた。...
10月25日


ワニ!ワニ!ワニ!
「温泉ワニ」 この言葉を知っているだろうか?混浴温泉で女性客が入ってくるのを湯に浸かった状態でひたすら待ち続ける男性のことである。 混浴温泉にあまり馴染みのない人からすると、そんな気持ちの悪い人がいるのかと首を傾げるようなことかもしれないが、こういう男性は実在する。しかもさほど珍しくもない。 とある著名な、しかもさも格式高そうにアピールしている老舗温泉旅館で「ワニ」が大量発生してるのに遭遇したことがある。 彼らは、一様に女性の脱衣所の方を向いて湯に浸かったり、休憩用のベンチや床に寝そべったりしながら目を見開いていた。中には女性の脱衣所の出入り口の真ん前に寝そべっている強者もいた。 その旅館ではチェックインの時から年配の男性客のグループが、女性客の方を凝視してニヤニヤしたり、ひそひそと何やら話していたりして、とにかく気持ちが悪かった。 宿としては悪くなかったが、その男性客が気持ち悪く、ある意味、ワニを黙認することで宿泊客や日帰り入浴客を確保しているのではないかとさえ思えてしまうような空気もあった。 ワニが多い温泉にはひとつ共通していることがあって、
10月19日


「黒川の女たち」を観て
重い映画だった。 1945年、日本が敗戦を迎えたとき、満州から引き上げてくる人々の上にどんな不幸が降り掛かったのか、そのことは子供の頃から当時のことを書いた手記、題材にしたマンガや小説で知ってはいた。 巴里夫の「赤いリュックサック」、里中満智子の「あした輝く」は小学校低学年でも理解できるもので、もし、同じことが自分の身に起こったらということを容易に想像することができた。 しかし、その実情はその不幸を経験してきた人だけが知っている。 「黒川の女たち」は、まず、満蒙開拓移民というものが実際にはどういう政策だったのかということを教えてくれる。そして、それが実行される中で起こっていたこと、敗戦により破綻したときに誰が、どんな犠牲を払うことになったのかという現実を見せつける、そういう映画である。 まず、満蒙開拓移民の実情について。 当時の日本は明治維新から続く富国強兵政策を推し進めていた。当時の世界は欧米列強がアジア、アフリカ、南アメリカなどに植民地を持ち、そこから得る富で軍事力を増強し、さらに植民地を広げていくといったことが盛んに行われていた
10月12日
note番外編 江口寿史氏のトレース疑惑について思ったこと(裏)
昨日、江口寿史氏のトレース疑惑の炎上に関連する「まともなこと」を書いたけど、noteや表のSNSには出せないぶっちゃけを有料会員の方だけに告白します。
10月5日


江口寿史氏のトレース疑惑について思ったこと
江口寿史といえば私の世代では知らない人がいないくらいの大家というか、大御所というか、そんな存在の漫画家というよりも今やイラストレーター、画家というほうがふさわしい、そんな存在である。 そんな人が他人の写真を丸写し?しかもルミネの駅貼りポスターで?と驚いている。...
10月4日


現代女性の貧窮問答歌
話題のクローズアップ現代「地方女性と低賃金」を視聴。
9月30日


愛はファンタジー
現在開催中の個展は、昭和歌謡の歌詞に見るホモソメルヘンをテーマにしている。 昭和40年代から50年代に量産された流行歌に描かれた女性像は「女はこういうものであるべきだ、あってほしい」という、男性にとって都合の良い女性像だった。 ...
9月21日


才能ある妻の足を引っ張る男たち
妻や恋人が自分よりも収入が多かったり、仕事ができたり、才能があったりすることを受け入れられない男性というのが一定数いる。 著名人でそういう搾取をされた女性を上げてみると カミーユ・クローデル、金子みすゞ、高村智恵子、上沼恵美子、志穂美悦子などなど。...
9月13日


男らしさの行方
今からちょうど20年くらい前、2000年代初頭のころ、私はバリバリに仕事をしていた。その頃、「マキエ姐さん、男らしい」とよく言われた。 今はどうなのかわからないけど(展示に来る「教えてやるおじさん」を見ているとあまり変わっていない気がするけど)写真の世界というのは強固な男...
9月7日


夏休みの終わりに
今どきの小中学生の夏休みの宿題事情はどんなことになっているのだろう。 ふと気になって調べてみたら「自由研究、工作、読書感想文は任意制」というベネッセの調査結果が出てきた。 なんと羨ましい。 私が子どもの頃に最も苦労した3大厄介物が「やってもやらなくてもいい」ということ...
8月30日


誰が喜ぶ?公園の裸婦像
今週の気になった話題は「公共の場所の裸婦像」について。 記事が出た当初は芸術とエロについて物申したい気持ちで記事を書こうとしていたが、実際に裸婦像を制作した彫刻家のインタビュー記事を読んで、やはりこれはホモソーシャルの女性蔑視なのだと確信を得た。 ...
8月23日


80周年の終戦記念日に
今回の記事は、少し偏った思想感もあるかもしれないと思うので、苦手な方はスルーしてください。あくまでも私個人の思ったこととして書いています。 異論のある方もあろうと思いますが、そこはあくまでも個人のブログということで、不快に感じることもあることをご了承ください。...
8月17日


原爆裁判を振り返る
この画像を採用したのは、この建物が奇跡的に東京大空襲で焼け落ちることなく残った建物であることから。 昨年話題を呼んだNHKの朝ドラ「虎に翼」。放送終了からもうすぐ一年が経つ。 放送当時は多くの人が憲法第14条を讃え、何かと話題に上ったものだが、ドラマの終了とともに早...
8月11日


差別の恐怖
今週の気になった話題は「AV女優が着たウエディングドレス」について。 この炎上が起こったのは7月27日に三上悠亜さんがウエディングドレスを着てボートレースのイベントに出演したことからだ。 同じドレスをウエディングフォトで着る予定だったという人がXで「AV女優が着ることを...
8月3日


それは本当に表現の自由なのか
ここ数日、Xで私のタイムラインに流れてくるのは「ラブドールにゴミを食べさせる」ゲームの話題。そのゲームのビジュアルには極端に胸を大きく、表情は知的障害を感じさせる若い女が描かれていて、私はそこから差別、加害、支配といったものを感じずにはいられない。...
7月26日
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