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私のエロはどこへ行く?
エッチなものはいけませんと萌え絵やジェンダー表象を燃やすフェミニストが苦手だった。しかし、最近はそういうフェミニストの言っていたことが理解できるようになってきている。 「エッチなものはいけません」なムーブは昭和の頃からあったが、私はどちらかというと、そういうことを言う人が苦手だった。 ハレンチ学園のスカートめくりや、しずかちゃんのお風呂のぞき、ドラゴンボールのぱふぱふなど、少年マンガの「イタズラ」的なえっち描写を批判する人たちの言っていることや書いていることを読んでも何がよくないことなのか、ピンとこなかった。 しかし、近年のSNSで弱者ミソジニー男性の投稿を見ていると、ポルノは現実に有害な影響を与えるものであるということを確信する。 よく、現実と虚構の区別もつかないなどと嘲笑う人がいるが、こと、性的なものに関しては「AVで見た」「週刊誌のハウツー記事にかいてあった」と虚構を信じる男性が多い。 さらに、ポルノは女の人格を見えなくする。ポルノの有害性についてはこんなデータもある。 男性の行動に関する研究で、ビキニ姿の女性の写真を見た男性の脳をスキャン
4 日前


2025年もありがとうございました!
※毎週末にnoteの記事を更新しておりますが、2026年1月3日は更新を休ませていいただきます。 2025年も残り僅かとなった。 26日が仕事納めという方が多かったことと思う。この記事を公開する頃には、すでに帰省先に到着されている方も多いだろう。 写真家マキエマキと名乗るようになって来年で10年。 殊に2019年以降はクライアントワークが激減し、それまでの20数年間とはまるで違う生活になった。 ほぼ毎年安定的にあった収入がなくなり、不安な日々の中、制作だけが生きる支え。そんな状態でよくぞここまでやってきたものだと思う。その中でも今年、2025年は私にとって激動の一年だった。 そんな一年を振り返ってみる。 まずは、2022年からの引き続きでやってきた佐田茉莉子さんのクラファンのファイナルイベント。 佐田茉莉子さんの引退に合わせて何が何でも2025年3月には公開にこぎつけたい映画の制作と引退記念写真集の制作。 映画の制作も重圧だったが、こちらはチームでの仕事なので、私の足りない部分は他のスタッフの方が助けてくれる。とにかく自分の軸をぶらさないことに徹
2025年12月28日


ルッキズムに自己肯定感を削がれる女とおぢアタック
マキエマキとして自分を撮り、商品とは関係ない目線で人を撮ることも増えてきた頃、幾人かの容姿にコンプレックスを抱えるという女性から撮影依頼を受けたことがある。 どの人も彼女たち自身が言うほど容姿に難があるということもなかったし、依頼を受けるたびに「フツーに美人なのになんで?」と思うことばかりだった。 決して引け目を感じるような容姿でもない女性が、なぜそんなにも容姿で自己肯定感を削られているのか。そういう疑問に何度もぶつかった。 世の中には求められる容姿が備わっていないとできない仕事というものもあって、そういう仕事に就ける容姿は、もう一般的なレベルの美醜の感覚で測ることではなく、天から与えられた特別な能力の類なので、そういう人たちと一般の人を同じ目線で見るのは違う。 でも、私に撮影依頼をしてきた容姿にコンプレックスを抱える女性たちは、自分自身の持つ美点に目を向けずに、容姿で仕事をしている人たちと自分とを同じ舞台に立たせて「私は容姿が劣っている」と自分を下げていた。 それを言われるとたしかに彼女たちは「ブス」なのかもしれないけど、それで自己肯定感を持て
2025年12月20日


踏みつける足を拂うために
今週1週間、私のTLに流れてきた話題で最も関心を持った話題は「独身偽装」。 マッチングアプリで既婚男性が独身と偽って女性と交際し、訴えられた件。この件で、東京地裁は男性に約150万円の賠償を命じる判決を言い渡した。 この150万円を安いと思うか、高いと思うかは人それぞれだと思うが、裁判をやったことのある者なら、この金額がむしろ安いと思うだろう。 金額の如何は別にして、こういう事例を引き受ける弁護士がいて、賠償命令が出たということに時代の変化を実感している。これが40年前だったら、いや、20年前でも、引き受ける弁護士がいたかどうかわからない。 弁護士というのは大概、依頼人に経済的利益があるかどうかで仕事を引き受けるものだ。 経済的利益はどうでもいいから、とにかく相手に自分が間違っているということを認めさせたいという感情を持って弁護士事務所を訪れる者も多いかと思うが、現実に民事訴訟で解決するということは正義を通すとか、自分に不利益をもたらした相手に罰を与えるとか、そういうことではない。あくまでも経済的利益という目線で解決を目指す、そういうものなのだ。
2025年12月15日


昭和100年作品展ありがとうございました!
この記事をアップする頃には「愛はファンタジー」大阪展の撤収も終わっているだろう。 去年の8月にプレイリストから流れてきた曲から思いついた昭和100年シリーズの作品展を、昭和100年の年の最後の月にできて、良い一年になったと思う。 展示会場では、BGMに1970代~80年代前半に流行った歌謡曲(今ふうに言うとシティポップ?)を使っているので、在廊中は毎日終日昭和のホモソソングが常に耳に入ってきていたのだが、流れてくる曲の歌詞がどれもこれも違和感だらけで、人がひとり生きて死ぬまでの間に、世の中というものはずいぶん変わるものなのだなと実感する。 そうした中でも、今回の在廊中に特にギョッとしたものが2曲あった。 桜田淳子の「ねえ!気がついてよ」と奥村チヨの「中途半端はやめて」の2曲だ。 歌詞をそのまま転載したり引用すると著作権的に問題があるので詳しい内容は割愛するが、男物のシャツを裸に羽織って、長い髪をかき上げて誘惑しちゃう「私」は18歳という部分。 「男物のシャツを着て髪の毛をかきあげる」という描写は多分ブリジットバルドーの「素直な悪女」や「月曜日のユ
2025年12月7日


文学フリマ論争
「文学フリマのプロ」論争が私のTLに流れてくる。どうやら文学フリマで商業出版本を売ることや、プロの作家が出展していることをよく思わない人がいるらしい。 どうしてそれがいけないのか。文学フリマの公式サイトには「 出店者が「自分が〈文学〉と信じるもの」を自らの手で販売します」 と書いてあるではないか。 公式サイトでは文学フリマについて 「既成の文壇や文芸誌の枠にとらわれず〈文学〉を発表でき、作り手や読者が直接コミュニケートできる「場」を提供するため、プロ・アマなどの垣根も取り払って、すべての人が〈文学〉の担い手となれるイベントとして構想されました。」 と説明している。 (「 」内https:// bunfree.net/about/より引用) サイトの説明を読めば読むほど文学フリマにプロが参加することの何が悪いのかがわからなくなる。「アマチュアが不利だから」といったことを書いている人を見たけど、そもそも文フリは来場者が自分の目で選んで、各々が面白いと思うものを買う場なのだから、有利も不利もないのでは? 「プロは参加するな」の人の主張を読んでいると「本
2025年11月29日


「男の責任」って?
ここ数日、私のXのタイムラインには「コンドームを付けずに膣の入口にくっつけてきた彼氏」の話題が流れてきている。 これに対して「ちょっとふざけてるだけじゃん」と養護する男性のコメントもあって、そういうものを見ていると、やはりこの国は、女にとって地獄なのだなと思う。 ポルノコンテンツでは「中出し」「孕ませ」というワードが気軽に使われているが、そもそも性行為は一人の人間をこの世に生み出すための行為だということを忘れてはいまいか。 今の時代、結婚するまで性交しないという男女は少ない。 早ければ10代前半、大抵は10代後半で初めての性交を経験するものと認識しているのだが「妊娠したら」ということを男性側が軽く考えすぎている。 自分のことを振り返っても「子どもができたら…」という話をすれば「責任取って結婚する」という答えが返ってくるのが常だった。 ドラマやマンガの中でも「責任取って結婚する」というセリフはよく見かけたし「デキ婚」というワードは今や「おめでた婚」と言い換えられ、ブライダル撮影の現場では新婦が妊娠していることも珍しくはなくなった。...
2025年11月24日


月日は流れ 私は残る
マキエマキとして作品を世に出し始めた頃にお世話になった人が、今年のうちに二人も亡くなられてしまった。 そのうちの一人は、私が初めて「個展」というものをやってみたバーの店主、もう一人はマキエマキとして初めて出版社から出した作品集「マキエマキ」を出してくれた出版社の担当編集であるSさんである。 Sさんは、私の個展には毎回必ず顔を出してくれて、作品を買っていただいたこともあった。 まだ六本木のビリオンで個展をやっていた頃は一緒に在廊もしてくれた。 ビリオンの入口に設けた寒い受付の椅子でコートを着込んで、ひざ掛けを巻いて、少し背中を丸めて座っていた姿が忘れられない。 そのころからご体調がすぐれないという話は聞いていた。 とはいえ、60歳を過ぎれば誰しも軽い体調不良がついて回るもので、あまり気にも止めずにいた。 しかし、ここ2年くらいは、かなり心配になってしまうほどむくみが見られることがあったり、ギャラリーに来ていただいたときも長い時間経っているのがおつらそうで、椅子をおすすめしたりしていた。 そして今年に入ってからは3月の初監督作の上映会にも、5月の個展
2025年11月15日


エロのリスク
エロを仕事にすることはハイリスクなことである。 特に、女性が肌の露出を多くして人前に出ると社会生活に支障がでる。 自分のことを言えば、30年近く続けてきた仕事がほぼぜんぶなくなったし、個展に入場料を設ける以前は、性的な目線や言葉を投げてくる人が絶えなかったし、撮影許可をお願いすれば、断られるか、もしくは撮影自体は構わないがネットや書籍には使わないでくれと言われてしまう。 拙著やインタビューではさんざん制作意図について書いているし、ネット上でもどういう意図で制作しているかは書いているのに、肌の露出の多い写真をたくさん上げているとこういうことになってしまうのだ。 もっとも、出版業界で30年以上仕事をしてきているので、そういうリスクは100も承知している。 仕事がなくなったことは痛かったが、クライアントワークを続けながらも、もうそろそろこんな感じで仕事を続けていくのは嫌だなと思っていたし、肌の露出が多い写真を商業施設で撮影することで、施設側にどんなリスクが発生するかも理解しているから、断られることも想定内だ。 まったく世の中というものは、つくづく異質な
2025年11月9日


女性の自己決定権
今週頭に知人の個展を見に行った。 展示の内容をざっくばらんに俗っぽい言い方でまとめると 「5人のセフレとハメ撮りした人妻のセルフプロデュース写真展」 これだけを見ると良識的な人は眉を潜めるだろう。なんという下品で破廉恥なことを、と言うだろう。 しかしこれが感動的であった。 自分の制作のヌルさを叱咤されているようであった。 彼女は「オープンマリッジ」を公言している。 「オープンマリッジ」とは配偶者以外の相手との恋愛や性的関係をお互いに認め合うという結婚形態である。 これ、男性からすると、自分はやりたいけど自分の奥さんがそれをやるのはケシカランと思う人が多いのではないだろうか。 何年か前、ポリアモリーを自称する男性のトークイベントに行ったら、奥さんにも別のパートナーがいたら?と聞かれたその男性が「妻のパートナーは自分が探したい」と答えていて「それ、ポリアモリーちゃうやんけ」と脳内でツッコんだ。 その方は普段から性の自由に関する発信をしている方なので、女性の性に関しても先進的な考えを持っているのだろうと期待していたのだが、所詮は妻の自己決定権は否定して
2025年11月2日


妻を殺す男
Xのタイムラインに「パートナーを殺す男」の話題が流れている。 それらの投稿を読んでいるうちに、そういえば私が昔関わった男でもこういうヤツがいたなと古い記憶が蘇ってきた。 その人に会ったのは20歳くらいの頃だったので、もう40年近くも前のことになる。 とある製薬会社の開発部に勤めている男性と交際していた友人がいた。 当時の製薬会社の開発部門と言えば、接待費使い放題。二人分では接待費として落としづらいので、その友人から誘われて、個人のお金ではぜったいに行かないような高級店での飲食や、赤坂のコルドンブルー、時には銀座のクラブなど、夢のような世界のお相伴に預かることがあった。 こちらが女性2名となるので、あちらも毎回男性の部下を連れており、私は友人の彼氏の部下と、したくもない会話を強いられることになるのだが、一部上場企業の花形部署の男性は皆スマートで、夜職でもない地味女にガツガツと迫ってくることもなく、まあまあ楽しく過ごせてはいた。 そんな「友人のカレシの部下」の一人が、私の連絡先を聞きたがっているとその友人から言われた。...
2025年10月25日


ワニ!ワニ!ワニ!
「温泉ワニ」 この言葉を知っているだろうか?混浴温泉で女性客が入ってくるのを湯に浸かった状態でひたすら待ち続ける男性のことである。 混浴温泉にあまり馴染みのない人からすると、そんな気持ちの悪い人がいるのかと首を傾げるようなことかもしれないが、こういう男性は実在する。しかもさほど珍しくもない。 とある著名な、しかもさも格式高そうにアピールしている老舗温泉旅館で「ワニ」が大量発生してるのに遭遇したことがある。 彼らは、一様に女性の脱衣所の方を向いて湯に浸かったり、休憩用のベンチや床に寝そべったりしながら目を見開いていた。中には女性の脱衣所の出入り口の真ん前に寝そべっている強者もいた。 その旅館ではチェックインの時から年配の男性客のグループが、女性客の方を凝視してニヤニヤしたり、ひそひそと何やら話していたりして、とにかく気持ちが悪かった。 宿としては悪くなかったが、その男性客が気持ち悪く、ある意味、ワニを黙認することで宿泊客や日帰り入浴客を確保しているのではないかとさえ思えてしまうような空気もあった。 ワニが多い温泉にはひとつ共通していることがあって、
2025年10月19日


「黒川の女たち」を観て
重い映画だった。 1945年、日本が敗戦を迎えたとき、満州から引き上げてくる人々の上にどんな不幸が降り掛かったのか、そのことは子供の頃から当時のことを書いた手記、題材にしたマンガや小説で知ってはいた。 巴里夫の「赤いリュックサック」、里中満智子の「あした輝く」は小学校低学年でも理解できるもので、もし、同じことが自分の身に起こったらということを容易に想像することができた。 しかし、その実情はその不幸を経験してきた人だけが知っている。 「黒川の女たち」は、まず、満蒙開拓移民というものが実際にはどういう政策だったのかということを教えてくれる。そして、それが実行される中で起こっていたこと、敗戦により破綻したときに誰が、どんな犠牲を払うことになったのかという現実を見せつける、そういう映画である。 まず、満蒙開拓移民の実情について。 当時の日本は明治維新から続く富国強兵政策を推し進めていた。当時の世界は欧米列強がアジア、アフリカ、南アメリカなどに植民地を持ち、そこから得る富で軍事力を増強し、さらに植民地を広げていくといったことが盛んに行われていた
2025年10月12日
note番外編 江口寿史氏のトレース疑惑について思ったこと(裏)
昨日、江口寿史氏のトレース疑惑の炎上に関連する「まともなこと」を書いたけど、noteや表のSNSには出せないぶっちゃけを有料会員の方だけに告白します。
2025年10月5日


江口寿史氏のトレース疑惑について思ったこと
江口寿史といえば私の世代では知らない人がいないくらいの大家というか、大御所というか、そんな存在の漫画家というよりも今やイラストレーター、画家というほうがふさわしい、そんな存在である。 そんな人が他人の写真を丸写し?しかもルミネの駅貼りポスターで?と驚いている。...
2025年10月4日


現代女性の貧窮問答歌
話題のクローズアップ現代「地方女性と低賃金」を視聴。
2025年9月30日


愛はファンタジー
現在開催中の個展は、昭和歌謡の歌詞に見るホモソメルヘンをテーマにしている。 昭和40年代から50年代に量産された流行歌に描かれた女性像は「女はこういうものであるべきだ、あってほしい」という、男性にとって都合の良い女性像だった。 ...
2025年9月21日


才能ある妻の足を引っ張る男たち
妻や恋人が自分よりも収入が多かったり、仕事ができたり、才能があったりすることを受け入れられない男性というのが一定数いる。 著名人でそういう搾取をされた女性を上げてみると カミーユ・クローデル、金子みすゞ、高村智恵子、上沼恵美子、志穂美悦子などなど。...
2025年9月13日


男らしさの行方
今からちょうど20年くらい前、2000年代初頭のころ、私はバリバリに仕事をしていた。その頃、「マキエ姐さん、男らしい」とよく言われた。 今はどうなのかわからないけど(展示に来る「教えてやるおじさん」を見ているとあまり変わっていない気がするけど)写真の世界というのは強固な男...
2025年9月7日


夏休みの終わりに
今どきの小中学生の夏休みの宿題事情はどんなことになっているのだろう。 ふと気になって調べてみたら「自由研究、工作、読書感想文は任意制」というベネッセの調査結果が出てきた。 なんと羨ましい。 私が子どもの頃に最も苦労した3大厄介物が「やってもやらなくてもいい」ということ...
2025年8月30日
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