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石段の町
伊香保温泉の開湯は推仁天皇の時代と言われており、長い歴史を誇る。伊香保は群馬県内では草津温泉と並ぶ名湯としてその名をとどろかせており、竹久夢二ゆかりの地としても知られている。 その象徴である長い石段に沿って数多くの飲食店や土産物屋が立ち並び、その情緒ある街並みを目当てに大...
4月7日


早春賦
2月4日は立春と言うが、まだまだ寒さが厳しい。 それでも暦の上では「春」なのだと言われれば、春が来ていると思い込みたくなる。 子供の頃から「早春賦」が好きだった。 美しい文語体の歌詞でありながら、いい大人が可笑しいほどに春を待ちわびてヤキモキしているさまがストレートに...
3月3日


ダイヤル回して手を止めた
今月のロケストーリーは電話の思い出について。
2月3日


2024年に消えたスポット
2024年も多くの昭和遺産が解体された。もはや追いかけて撮影に行く気にもならないほどのスピードで昭和の遺構が消えていく。
1月6日


TOO MUCH非日常
遊郭、ソープの個室、ラブホテル、性に関する場所はなぜか非日常が過ぎる内装が施されている。
2024年12月2日


蒸発メルヘン
汽車に乗って あいるらんどのような田舎へ行こう 鉄道の旅をするたびに丸山薫のその詩が頭に浮かぶ。 車での旅が多いせいか、たまに長距離列車に乗ると無駄にワクワクしてしまい、いらぬ妄想が浮かんでくる。 時間を気にせずにどこへでも行ける車の旅は、とても気楽で便利なのだが、...
2024年11月4日


農協が月に行っていた時代への復讐
すれ違いが困難な細い道路は、ところどころアスファルトが剥がれ、今にも崩れ落ちそうな廃業旅館が立ち並ぶ。 会津東山温泉は会津若松市街から車で10分、鶴ヶ城から3キロと、若松市内に住む人が羨ましくなるほど、市街地に隣接している。...
2024年10月7日


カメラを持つ男
「写真を撮らせてもらえませんか?」 傾いた廃屋にカメラを向けている男が突然話しかけてきた。 「ここは私の家ではないので、私に聞かれても困ります。」そう答えると、男は少し困ったような顔をして「いえ、建物ではなくてあなたを撮らせていただきたいんです。」と言った。 正気なのか?...
2024年9月2日


「湯の町のおんな」
流れ流れて湯の町小路
2024年8月5日


「4畳半のあたし」
またコイツか。 階段を上がる足音でわかる。最近来るようになった、70代後半のジジイ。いつも勃たないくせに、アタシの中に固くならないそれをねじ込もうとするその行為が、滑稽であり、うっすら気の毒でもあるが、うんざりする気持ちが90パーセント。なんでそんなにしてまで挿入、射精に...
2024年7月1日


2月「大阪 住之江のアパート」
2月にしては暖かなその日、一人暮らしの部屋でぼんやりしながら、女はこのアパートに越してきた日のことを思い出していた。 あの日もこんな、暖かい日だった。春とは名ばかりの冬の寒さの残る季節、夕暮れの空は澄み渡っていた。 女は、若いころに錦糸町のスナックでアルバイトをしながら、D...
2024年6月3日
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