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農協が月に行っていた時代への復讐
すれ違いが困難な細い道路は、ところどころアスファルトが剥がれ、今にも崩れ落ちそうな廃業旅館が立ち並ぶ。 会津東山温泉は会津若松市街から車で10分、鶴ヶ城から3キロと、若松市内に住む人が羨ましくなるほど、市街地に隣接している。...
2024年10月7日


カメラを持つ男
「写真を撮らせてもらえませんか?」 傾いた廃屋にカメラを向けている男が突然話しかけてきた。 「ここは私の家ではないので、私に聞かれても困ります。」そう答えると、男は少し困ったような顔をして「いえ、建物ではなくてあなたを撮らせていただきたいんです。」と言った。 正気なのか?...
2024年9月2日


「湯の町のおんな」
流れ流れて湯の町小路
2024年8月5日


「4畳半のあたし」
またコイツか。 階段を上がる足音でわかる。最近来るようになった、70代後半のジジイ。いつも勃たないくせに、アタシの中に固くならないそれをねじ込もうとするその行為が、滑稽であり、うっすら気の毒でもあるが、うんざりする気持ちが90パーセント。なんでそんなにしてまで挿入、射精に...
2024年7月1日


2月「大阪 住之江のアパート」
2月にしては暖かなその日、一人暮らしの部屋でぼんやりしながら、女はこのアパートに越してきた日のことを思い出していた。 あの日もこんな、暖かい日だった。春とは名ばかりの冬の寒さの残る季節、夕暮れの空は澄み渡っていた。 女は、若いころに錦糸町のスナックでアルバイトをしながら、D...
2024年6月3日
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