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四日市駅前の廃墟商店街

  • 5月4日
  • 読了時間: 2分

「マキエアーカイブ」ではマキエマキの旧作のアザーカットの公開、撮影状況の回想、加えて有料会員の方にだけに、こっそり撮影場所の情報や、おすすめの立ち寄りスポットを紹介していきます。



撮影年 2018年7月


撮影場所 三重県四日市市


この商店街は三和商店街という。

JR四日市駅前の、一等地…のはず…な立地にありながらも廃墟化し、2019年に解体された。



私が撮影に行った2018年には、すでにアーケード街なのか、汚しの入った映画のセットなのかわからないような状態で、天井はボロボロ、地面も敷石があちらこちらで剥がれていた。危険箇所はコーンで囲われていたが、どこもかしこも危険箇所を示すコーンだらけ。それでも営業している店舗があり、謎すぎる商店街だった。



商店街とは言っても、営業していたのは数件のスナックと居酒屋のみ。

こういう店にはきっと、一定数の常連客が付いていて、そのおかげで…なのか…せい…なのかで営業を続けているのではないだろうかと想像が膨らんだ。




四日市と言えば、三重県内では大都市だ。それなのにJR四日市の駅前は、大都市の駅前とは思えない寂れっぷり。これは、三重県内の主要な鉄道網が近鉄であることと、乗降客の多い近鉄四日市駅とJR四日市駅の距離が離れているせいである。


地方の中堅クラスの都市では、JRの駅前が妙に寂れていることがよくある。

関東では宇都宮や前橋がこういう状況で、2000年代初頭までは、JR宇都宮駅や前橋駅の周辺で飲食店やビジネスホテルを探そうとすると難儀したものだった。

JR前橋駅前は今でも変わらずこういう状況で、地元の気の利いた飲食店に行こうと思うならば、上毛電鉄の中央前橋駅を目指さなくてはならない。




四日市市内の繁華街は近鉄四日市駅周辺に集中している。近鉄四日市駅前は、ふつうに地方の中堅都市らしい賑わいを見せているが、JR四日市駅周辺は、がらんとしていて、何件かある商業施設は、きっと税金対策でやっているのに違いないと邪推するレベルだ。

三和商店街もそんな中にあったものだが、寂れすぎて、もはや廃墟マニアの聖地と化していた。


解体前年の三和商店街の錆びまくったファサードに残っていた「明るい商店街」の文字が、かつてはここが当たり前に商店街として機能していたことを思わせる。

高度経済成長期には賑わっていたであろう小さな商店街の中で、どのような人々の生活があったのか、今では知るすべもない。



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